チラシをデザインする

初心者にデザインを教える機会が何度かありましたが、たまたまプロの現場で教わる環境のない方が多く、制作のコツが掴みづらいようでした。

少しでも伝われば良いな。と思いながら、私はこのような段取りで作っていますというチラシの作り方をご紹介します

チラシをデザインする
目次

チラシ~デザインの段取り~

発注者からテキスト、画像やロゴデータなどの素材をいただいたらまずは言葉を組み立てます。言葉を分類・整理して、重要な文言から順に並べたテキストを大小してメリハリをつけます。骨組みが出来上がり、伝えるべきことがわかりやすくなりました。(下の画像・右)

チラシをデザインする01

これにとりあえず画像を載せてみます(下の画像・左)。ちなみにお店の内装や商品の画像はクライアントからいただくことが多いですが、イメージ画像を自分で探さなければいけない場合もあります。地図もいただくか住所から起こすか、どちらかになります。

お店や企業によってキーカラーやテイストがすでに決まっているなら、いわゆるトーン&マナーを考慮して作成。時間や値段など数字の表記はクライアントによってルールがあったりしますが、リライトしても良い場合、私はこの段階で文言の言い回しなどを調整することがあります。

おおまかに出来あがったら(下の画像・右)ここからはブラッシュアップの作業です。

チラシデータに画像を載せる

何か足りないなと思ったらフリー画像を追加したり、装飾的に英文字を重ねたり、全体のバランスを見ながら完成させます。(下の画像・右)伝えやすいように手順を分けて説明しましたが『言葉を分類する』『言葉を組み立ててメリハリをつける』作業はaiデータに起こす前の段階で手描きのサムネールやラフを作成して同時に考えています。(下の画像・左)

インハウス(社内制作)の現場でラフを描かずにいきなりイラレでデザイン作業を始める方にお会いすることがありました。「え、描いたことないけど?」という方はぜひサムネールやラフを描いてみてください。

チラシラフと完成データ

私はこんな落書きのような手描きラフでデザイン案をいくつか考えて、その中からイラストレーターでおこしたものに修正と微調整を重ねて仕上げています。チラシだけではなくパッケージやパンフレットを制作するときも同様にラフを描きます。
そして、サンプルを提示しましたが、このレイアウトとデザインが正解でもありません。いろいろ試行錯誤してください。

まとめ

慣れたらわかるというか、ずっと見てきたパターンが蓄積され頭が覚えているだけなのですが
初心者の方に「どの言葉が大事でどれを大きくするかをどうやって決めているのですか?」という質問をうけたことがあります。う~ん、もしかしたらとにかく『ビジュアルをつくる』ところから始めて、文言は飾りのようにちりばめている…のかな?
まずは『言葉だけで伝える』としたらどのような構成にするか、という考え方をするとわかりやすいかもしれません。

あとはレイアウトの引き出しをたくさん持てばセンスがよくなり、トーン&マナーを踏まえたデザインができるようになります。ただし、例えばガーリーなデザインは上手いけど、ゴリゴリの男性っぽいのは苦手!…など個々の傾向に差はでてきますが。

私も若くてデザインをする意味がわからなかった頃は、同じような感覚だったなということを思い出しました。

【入稿データの作成】はこちら  https://style-digrec.com/design/printdata/

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